環境・育成・人権方針

経営者メッセージ

「誠実なものづくり」とともに歩んできた150年。その信念を次世代へ。

当社は創業以来、燕三条の地で150年以上にわたり、お客様の声に耳を傾けながら、時代に合わせて技術を磨き、信頼を積み重ねてきました。
「挑戦する姿勢」と「誠実なものづくり」は、そうした歩みの中で代々大切に受け継がれてきた、私たちのものづくりの根幹です。
現在、私たちはESG(環境・社会・ガバナンス)の視点を取り入れ、サステナブルな社会の実現に向けて、経営理念を実践に移す指針として、5つの基本方針に沿った取り組みを進めています。地球環境は未来世代からの借り物であり、技術と知恵は先人から託された預かり物です。
それらを守り、育て、より良いかたちで次世代へつないでいくことが、私たちの使命だと考えています。
これからも、社会や地球環境と調和しながら、SDGsを視野に入れた責任あるものづくりを続けてまいります。

下村グループ代表取締役社長
下村 達大

経営理念(Philosophy)

私たちは社会の為にある。
誠実な心で人々に接し、私たちがつくる製品が信頼されるものであること。
ともに歩む取引先との信頼を育み続けること。
一人ひとりの社員が、信頼される存在であること。
よりよい会社に成長させ、社会に貢献していきます。

この理念は、創業から今日まで私たちが大切にしてきたよりどころであり、これからも変わらぬ想いとして、
すべての活動の原点であり続けるとともに、私たちの使命を問い直し、目指す未来像を明確にしています。

私たちの使命(Purpose)

誠実なものづくりを通じて、人と人との信頼を育み、
地域と地球環境の持続可能な未来に貢献することを使命としています。

私たちの目指す未来像(Vision)

  • 受け継いだ技術と知恵を進化させ、100年先も信頼される道具をつくり続けます。
  • 人々の暮らしに寄り添い、仲間と支え合い、地球環境と調和する未来を築きます。
  • ものづくりの信頼を支える担い手として、社会から選ばれ続ける企業を目指します。

5つの基本方針-Fundamental Policies-

下村グループでは、経営理念と使命を確かな実行へとつなげていくために、5つの基本方針を定めています。
これらの方針は、私たちの目指す未来を支える土台であり、日々の判断と行動を導く実践的な手段です。

1. 人材育成方針

挑戦が一人ひとりの成長と未来をつくる。

私たちは「人材こそ企業の最大の財産」と考え、社員一人ひとりの成長を 企業の未来と結びつける人的資本経営に取り組んでいます。
挑戦する姿勢こそが、私たちのものづくりを進化させてきた原動力であり、その文化を次世代に受け継ぐことが私たちの使命です。
経験や背景を問わず、意欲あるすべての人に挑戦の場を開く企業風土を大切にしています。

  • 意欲ある挑戦を支援し、実践を通じて学び続ける企業文化を育てます。
  • 自ら考え、判断し、変化に対応できる力を備えた人材を育てます。
  • 受け継いだ技術と知恵をIoTやデジタル技術と融合させ、次世代とともに進化するものづくりを担う人材を育てます。
  • 多様な価値観を尊重し、安心して長く働ける職場環境を整えることで、地域とともに未来を支える人材基盤をつくります。

2. 人権方針

誠実に働ける職場が信頼を生む。

私たちは、すべての人の基本的人権を尊重し、誰もが安心して働ける職場づくりを目指しています。 性別・年齢・国籍・障がい・価値観などにかかわらず、多様な人材が対等に尊重され、活躍できる組織をつくります。

  • 受け継いだ技術と知恵を進化させ、100年先も信頼される道具をつくり続けます。
  • 健康管理や職場環境の整備を通じて、実効性のある健康経営を実践します。
  • 組織の一員としての協調と責任を大切にし、すべての人が安心して力を発揮できる環境を整えます。
  • 私たちは、人権を守る社会の一員としての責任を果たしていきます。

3. 環境方針

地球環境と調和する持続可能なものづくり。

私たちは、燕三条の自然とともに生きる企業として、地域と未来世代のために、環境に配慮したものづくりを進めていきます。

  • 省エネ・脱炭素に取り組み、カーボンニュートラルの実現を視野に入れた企業活動を推進します。
  • 再生可能資源の活用や廃棄物削減、再利用を含め、資源循環型の製品開発・サービス体制を整えます。
  • 部品交換・修理サービスの充実により、製品を長く使い続けられる仕組みを提供します。
  • 社員一人ひとりが環境意識を高め、身近な行動を実践・共有できる職場づくりを進めます。
  • 地域の自然を未来へ引き継ぐ使命を胸に、地域社会とともに環境にやさしい企業活動を継続していきます。

4. コンプライアンス方針

誠実な行動が企業の信頼を支える。

私たちは、持続可能な成長の基盤として、法令遵守と高い倫理観に基づく行動を重視します。情報管理から取引、開発、職場行動にいたるまで、誠実さと透明性を徹底し、社会から信頼される企業であり続けます。

  • 法令や社内ルールを遵守し、すべての業務において高い倫理観をもって行動します。
  • 情報セキュリティ・個人情報保護・BCP(事業継続計画)を強化し、信頼される体制を築きます。
  • 知的財産権を尊重し、開発段階での先行調査、社内教育、適切なライセンス管理、そして万一の際の迅速な対応を通じて、
    侵害リスクの未然防止に取り組みます。
  • 公正な取引を基本とし、取引先との信頼ある関係づくりと持続可能なパートナーシップを推進します。

5. 品質方針

お客様の信頼に応える製品づくり

  • 製品づくりの姿勢
    日々の生活で安心して使える「道具」を届けるために、お客様の声やクレーム分析を 設計・部品選定・製造・品質管理に活かします。
    使いやすさ・安全性・耐久性を追求し、企画から設計・製造・販売・アフターサービスまで、 すべての工程で品質を最優先に取り組みます。
  • 安全性と地球環境への配慮
    製品の安全性を確保するとともに、原材料の選定から製造・廃棄に至るまで、環境負荷の低減に努め、
    持続可能な社会の実現に貢献します。
  • 人づくりと品質改善の取り組み
    社員一人ひとりが品質への意識を高め、教育訓練を通じて技術と知識を受け継ぎます。
    部署を越えて声をかけ合い、互いに学び合う文化を育みながら、全社一丸で品質改善を進めます。
  • 公正な取引と品質向上
    法令・規則を遵守し、取引先や協力会社と信頼関係を築きながら、公正で誠実な取引と品質向上に取り組みます。
  • 地域との共創
    燕三条の歴史と文化に根ざし、地域のつくり手と協働して新たな価値を創出します。
    地域資源を活かした製品開発に加え、IoTやデジタル技術の活用を通じて伝統と革新を融合させ、
    次世代とともに持続可能な産業の発展に貢献します。

私たちの指針-判断と行動-

私たちは、理念を言葉だけで終わらせるのではなく、行動として現場に根づかせることを大切にしています。
日々の仕事の中でこの指針に立ち返り、対話と実践と振り返りを重ねながら、より良い判断と行動を育てていきます。

判断指針(Principles)

  1. 信頼と安全に関わる場面では、最大限の注意と誠実さをもって判断します。

  2. 短期的な利益よりも、長期的な信頼を 重視して判断します。

  3. 多様な視点を尊重し、現場の声と対話を重ねた上で、持続可能な判断をします。

行動規範(Practices)

お客様への責任
品質・安全・信頼を最優先とし、日々誠実な対応を実行します。
社員への責任
多様性を尊重し、社員一人ひとりが安心して働ける環境と成長の機会を支えます。
取引先・地域社会への責任
公正な取引を徹底し、地域産業と地域に根ざした技術・ 文化の継承に取り組みます。
持続可能な未来への責任
脱炭素や再資源化を通じて、環境と社会の調和に取り組みます。
企業としての責任
法令と倫理的行動を遵守し、知的財産権の尊重、適切な情報管理、 BCP強化を通じて信頼される体制を築きます。